日本ドラマ界において、「杉咲花が出演する作品にはハズレがない」という言説はすでに揺るぎない共通認識となっています。映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で第40回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を最年少タイで受賞して以来、映画・ドラマの双方で確固たる評価を積み上げてきました。
彼女の歩みを決定づけたのは、単なる「器用な演技」にとどまらない、役柄の生活感や微小な感情の揺れを丸ごと引き受ける真摯な姿勢です。2020年代半ばを迎えてもその勢いは衰えず、商業的な話題作から作家性の強いヒューマンドラマまで、自らの信念に基づいた作品選択を貫いています。テレビ東京系やフジテレビ系(カンテレ制作)など、制作陣のクリエイティビティが濃く反映される枠での主演が相次ぐのも、彼女の表現力に対するクリエイター側の熱烈なラブコールがあるからに他なりません。