NHK女性アナウンサーのプライベートやキャリアチェンジに関する報道は、常に世間の大きな関心事です。民放のアナウンサーがプロスポーツ選手や青年実業家と派手な結婚を発表するケースが目立つのに対し、NHK女子アナの結婚事情は極めて堅実な傾向が続いてきました。
取材関係者の話を総合すると、結婚相手として最も多いのは同僚である番組ディレクターや記者、あるいは大学時代からの知人、一般企業に勤める会社員や官僚です。和久田麻由子アナが大手総合商社勤務の一般男性と結婚した際も、過度なメディア露出を控え、静かに祝福される形をとりました。また、局内の子育て支援制度や時短勤務の拡充により、結婚・出産後も退職せずにキャリアを継続する女性アナウンサーが完全に主流となっています。
一方で、一定のキャリアを積んだ後に訪れるのが「フリー転身と退職」の選択です。歴代の人気キャスターを振り返ると、有働由美子アナのように「ジャーナリストとして自分の言葉で語りたい」という意志から独立を選んだケースや、神田愛花アナのようにバラエティ分野で自身の個性を存分に発揮するために民放マーケットへ飛び出したケースがあります。さらに近年注目を集めたのが、元『あさイチ』キャスターの近江友里恵さんが大手不動産デベロッパーへと異業種転職した事例です。公共放送という組織の制約を超え、自らのライフプランに合わせて看板を手放す女性アナウンサーの決断は、働く女性の新たな生き方として多くの共感を集めました。