賃貸マンションやアパートで最も神経を使うのが、退去時の原状回復費用です。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、通常の画鋲による小さな穴は自然損耗の範囲内とみなされるケースが多いものの、タオルの重みで穴が広がったり、ピン留めを繰り返して壁紙クロスが破れたりした場合は、借主負担の補修費用が発生するリスクを孕んでいます。
壁を一切傷つけずに飾る決定的な裏技として愛好家の間で定着しているのが、「マスキングテープ×超強力ネオジム磁石」の組み合わせです。手順は極めてシンプルです。
まず、壁の留めたい位置に養生用マスキングテープを貼り、その上に小型のネオジム磁石を瞬間接着剤または強力両面テープで固定します。さらにその上からもう一枚マスキングテープを被せて保護します。あとは、タオルを挟むように外側から別の磁石を当てるだけです。磁力で挟み込むため、タオルのパイル地に針を通す必要が一切なく、壁紙を剥がす際もテープをゆっくり剥がせば糊残りも壁の破損も起きません。
さらに近年は、ホッチキスの極細針(0.5mm径)を利用して最大5kg以上の耐荷重を実現する「壁美人」シリーズや、コマンドフックの壁紙用(シリコーン粘着材採用)など、穴を目立たせない・傷をつけない固定具の選択肢が格段に広がっています。部屋の構造や壁紙の凹凸に合わせて適切なツールを選ぶことが、失敗を避ける第一歩です。