福士蒼汰がどのようにしてこの運命的な役を掴み取ったのか、その出発点には興味深いフォーゼ オーディション秘話が存在します。
2010年に渋谷でスカウトされ、芸能界入りしたばかりだった福士蒼汰は、演技経験も浅い中で約3,000人が参加したとされる大規模オーディションに挑みました。最終選考に残った候補者たちが爽やかなイケメンスタイルをアピールする中、福士はあえて型破りなアプローチを選択します。審査会場で披露したのは、飾らない素朴さと、どこか泥臭く真っ直ぐな瞳でした。制作統括を務めた塚田英明プロデューサーらは、整った容姿の奥にある「誰とでも友達になれるピュアな図太さ」を見出し、満場一致で抜擢を決めたと振り返っています。
しかし、合格後に待ち受けていたのは、端正な黒髪を巨大なリーゼントに固め、昭和の不良のような短ランを着崩すという前代未聞のビジュアルチェンジでした。当初は周囲から「本当にこの髪型で1年間いくのか」と驚きの声も上がりましたが、福士自身は戸惑うどころか「やるなら徹底的に愛されるヤンキーになろう」と腹を括ったといいます。
また、ファンの間で語り草となっているのが変身ポーズ 誕生秘話です。宇宙服のスイッチを起動させるギミックを全身で表現するため、監督やスーツアクター陣と福士蒼汰がディスカッションを重ねて構築。右腕を真っ直ぐ天へ突き上げ、「変身!」の号令とともに左手でフォーゼドライバーのスイッチをリズミカルに弾くあのシークエンスは、幾度ものリハーサルを経て完成しました。
さらに、現場で彼を徹底的に叩き上げたのが、メイン監督を務めた坂本浩一監督 エピソードです。ハリウッドや香港で活躍してきた坂本監督は、生身のアクション(素面アクション)を重視する指揮官として知られています。「変身前の弦太朗が弱くては説得力がない」という方針のもと、福士はクランクイン当初から激しいワイヤーアクションやキック、受け身の特訓を叩き込まれました。この過酷な1年間の現場経験こそが、後年の福士蒼汰 アクション 評価へと直結する揺るぎない土台となっています。