「濡れ手に粟」のニュアンスを英語で表現する場合、どのようなフレーズが適切でしょうか。英語圏でも「労せずして大金を得る」という概念は普遍的であり、多彩なイディオムが存在します。
- Easy money / Fast buck:
「簡単に手に入る金」「手っ取り早く稼ぐあぶく銭」を意味する最も代表的な表現です。「He made easy money in real estate.(彼は不動産で濡れ手に粟の儲けを出した)」のように使われます。 - Making money hand over fist:
「両手で交互に素早く手繰り寄せるように大儲けする」という海洋ロープの巻き取りに由来する表現で、短期間に巨額の利益が次々と転がり込む勢いを表します。 - A windfall / Windfall profit:
風で木から自然に落ちてきた果実を意味し、思いがけない不労利益や超過利潤を指します。経済用語の「超過利潤税(Windfall tax)」の語源でもあります。
日本語が「濡れた手のひらの粘着力」という微細な身体感覚と穀物をメタファーにしているのに対し、英語では「風」や「素早い手の動き」などダイナミックな事象を捉えている点が、文化的背景の違いとして興味深いポイントです。