韓国本国での放送当時、地上波KBS2における世帯視聴率は1〜4%台と数字の上では苦戦を強いられました。しかし、この数値を理由に本作を過小評価するのは早計です。Disney+を通じたグローバル配信が始まると、日本をはじめアジア各国のランキングで上位を席巻し、SNS上では熱狂的な口コミが拡散されました。
ソーシャルメディアや主要レビューサイト(Filmarks等)に寄せられた生の声を取材・検証すると、視聴者の評価は明確な共通点を持っています。
「序盤の数話はパワハラ描写やゴジンの横暴さに圧倒されて脱落しかけたが、記憶喪失のフリが始まってからのコメディ展開と復讐劇のテンポが凄まじく、一気見してしまった」
「クールで退廃的な色気が持ち味のキム・ジェウクが、ここまで振り切った顔芸や情けない姿を披露するとは予想外。クリスタルとの掛け合いは近年屈指のケミストリー」
放送初期の視聴率低迷の要因は、第1話〜第2話におけるパワハラの過剰な描写に視聴者が心理的抵抗を感じたためと分析されています。しかし、シナの反撃が本格化する第3話以降、物語は痛快なスラップスティック・コメディと切ないラブロマンス、そして重厚なサスペンスが絶妙なバランスで融合。回を追うごとに視聴継続率と満足度が跳ね上がる「後半巻き返し型」の傑作として定着しました。
また、作品を語る上で外せないのが豪華なOST(劇中歌)の存在です。EXOのベッキョンが歌う叙情的なナンバーから、疾走感あふれるロックチューンまで、キャラクターの心理描写とシンクロした劇伴が物語への没入感を大きく底上げしています。