下ごしらえを終えたら、いよいよ加熱工程に入ります。家庭にある代表的な3つの器具(フライパン・オーブントースター・電子レンジ)それぞれの特性を活かしたプロ直伝の手順を解説します。
フライパン×酒蒸し|最も失敗しない王道のふっくら仕上げ
専門店のようなふわふわの食感を求めるなら、フライパンを使った酒蒸しがベストな選択肢です。水ではなく「清酒(日本酒)」を使うことで、アルコールの揮発とともに残った臭みを完全に飛ばし、アミノ酸の旨味を身に浸透させることができます。
1. フライパンにクッキングシートまたは魚焼き用アルミホイルを敷く。
2. タレを洗い流して水気を拭いたうなぎを、身を上、皮目を下にして並べる。
3. うなぎ1尾あたり大さじ1〜2杯の清酒を、身全体に回しかける。
4. フタをして弱火にかけ、約3分〜4分間蒸し焼きにする。
5. フタを開け、付属の蒲焼タレをハケやスプーンで表面に塗り、さらに弱火で30秒〜1分ほど温めて照りを出す。
クッキングシートを敷くことで皮がフライパンに張り付いて破れるのを完全に防ぐことができます。
トースター×アルミホイル|皮パリパリ&香ばしさを極めるプロ技
関西風の地焼きのように、外はパリッと香ばしく、中はふっくらとした食感を楽しみたい場合はオーブントースターが威力を発揮します。ここでの最大のコツは「くしゃくしゃにしたアルミホイル」を使うことです。
1. アルミホイルを一度手で丸めてくしゃくしゃにし、軽く広げてトースターの天板に敷く(凸凹によってうなぎが接地する面積が減り、くっつきを防止できる)。
2. アルミホイルの表面に薄くサラダ油またはごま油を塗る。
3. うなぎの皮目を下にして置き、身の表面に酒を軽く霧吹きまたは指先で塗る。
4. 200℃〜220℃(約1000W)のトースターで3分〜4分加熱する。
5. 表面がふっくらしたらタレを塗り、さらに1分ほど加熱してタレを香ばしく泡立たせる。
6. 最後にひっくり返して皮目を上にし、高温で約1分焼くと、皮が驚くほどパリパリに仕上がる。
電子レンジ&湯煎|時間がないときの最短・確実ルート
手軽さを最優先したい忙しい日には電子レンジや湯煎が重宝します。ただし、電子レンジは水分が飛びやすいため細心の注意が必要です。
【電子レンジの場合】
耐熱皿にタレを洗ったうなぎを並べ、酒小さじ1〜2を均一に振りかけます。ラップをかける際は密閉せず、両端を少し開けて「ふんわり」とかけるのがコツです。500W〜600Wの低めの出力で、1尾あたり約1分〜1分30秒加熱します。高出力(700W以上)で急激に温めると身が爆ぜて硬化するため厳禁です。
【パックごと湯煎する場合】
未開封の真空パック入り冷凍うなぎであれば、湯煎も確実な方法です。大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸騰させ、火を弱めてポコポコと泡立つ程度の状態でパックごと入れます。湯煎の温め時間は4分〜6分が目安です。お湯から引き揚げた後、トースターでタレを塗って1分炙ると、湯煎特有のべたつきを解消し香ばしさがプラスされます。