ネット上では「今どき証明写真機に800円以上払うのは情弱」「スマホアプリと証明写真のコンビニ印刷なら200円で作れる」という意見が散見されます。代表的なサービスであるピクチャンのコンビニ証明写真などを活用すれば、確かに圧倒的な低コストで証明写真を入手できます。
しかし、価格差の裏には見落とされがちな「3つの決定的な違い」が存在します。
第1に、ライティング環境の圧倒的な差です。ボックス型の証明写真機は、計算された角度から複数のストロボやレフ板効果を配置しており、顔の凹凸を綺麗に見せながら均一な光を当てます。自宅でのスマホ自撮りでは、部屋のシーリングライトによる頭頂部からの影や、左右の明るさのムラを素人が完全に排除するのは困難です。
第2に、用紙の厚みと発色性です。証明写真機から出力される印画紙は厚手で光沢があり、裏面に糊を塗ってもヨレにくい特殊仕様です。一方、マルチコピー機で出力される光沢フォト用紙はやや薄く、のりの水分で波打ってしまったり、裁断時にエッジが毛羽立ったりするリスクを伴います。
第3に、自分でハサミやカッターを使ってミリ単位でカットしなければならない点です。エントリーシートや申請書に貼る際、わずかな傾きやガタつきがあると、採用担当者に「雑な印象」を与えかねません。証明写真機のカッターガイド付きプリントや、自動カット機能には一定の投資価値が存在します。