結論から言うと、この目立つ赤い生物の9割以上は昆虫ではなくダニの仲間、「カベアナタカラダニ(以下、タカラダニ)」です。
体長は0.5ミリから1ミリ程度。肉眼では鮮やかな赤色から朱色の小さな点にしか見えませんが、拡大すると8本の脚を持つ典型的なダニの形態をしています。植物に付くハダニと誤解されがちですが、コンクリートやブロック塀、アスファルトなど人工構造物の表面を高速で動き回るのが大きな特徴です。
なぜこれほどまでに鮮やかな赤色をしているのか。研究者の解析によれば、体内に蓄積された類カロテノイド色素が日光の強烈な紫外線から身を守る防護服の役割を果たしているとみられています。