古代エジプト文字解読の真相とは?ヒエログリフ3種の違いを解説

古代エジプト文字解読の真相とは?ヒエログリフ3種の違いを解説

古代エジプト文字解読の真相とは?ヒエログリフ3種の違いを解説について知っておくべき 理由を分かりやすく解説いたします。

エジプト象形文字読み方を難解にしているのは、「表音文字(音を表す記号)」「表意文字(意味そのものを表す記号)」「決定符(単語のカテゴリーを明示する無音記号)」の3要素が1つの単語の中で複雑に混ざり合っている点です。母音は表記されず、子音のみを書き記すというアラビア語やヘブライ語に似た厳格なルールが存在します。

解読の歴史において最大の突破口となったのが、王の名前を囲む長円形の輪、すなわち「カルトゥーシュ」でした。

カルトゥーシュ意味は、古代エジプト語で「シェヌ(環)」と呼ばれ、結び目のあるロープで王の名を取り囲むことで「太陽が照らす全領域を支配するファラオの生命を、永遠に悪霊や呪いから守護する」という宗教的結界を意味していました。シャンポリオンは「神聖な枠の中に記されているのは、外国人支配者であっても特別な王名に違いない」と推測し、ロゼッタストーンに刻まれていた以下の名前に着目しました。

  • プトレマイオス(Ptolemaios):カルトゥーシュ内の記号を分解し、「正方形=P」「布=T」「投げ縄=O/WA」「ライオン=L」「布の折り目=M」「2本の葦=E/I」「屈曲した布=S」という子音の対応表を作成。
  • クレオパトラ(Cleopatra):フィラエ島で発見されたオベリスクの銘文から同様に照合し、「K-L-E-O-P-A-T-R-A」の各文字を特定。

両方の名前に共通して登場する「ライオン(L)」や「布(T)」の記号が正確に一致したことで、ヒエログリフがアルファベットのように一音一音を発音する表音文字体系(1子音文字24種、2子音文字、3子音文字)を持っている事実が完全に立証されたのです。

さらに古代エジプト文字には「決定符」というユニークな仕組みがあります。たとえば「歩く」という動作を表す単語の後ろには「歩く両脚」の絵文字が置かれ、「太陽」や「時間」に関する単語の後ろには「太陽の丸」の記号が無音で添えられます。母音を記述しない言語構造ゆえに発生する同音異義語の誤読を防ぐため、視覚的なタグ付けを行うという極めて近代的な情報整理術がすでに組み込まれていました。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。