パイピングとは?服飾とバインダーの違いから土木まで徹底解剖

パイピングとは?服飾とバインダーの違いから土木まで徹底解剖

パイピングとは?服飾とバインダーの違いから土木まで徹底解剖の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

ハンドメイドやアパレルサンプル制作の現場において、既製品のテープでは出せない微妙な色味や太さを表現するため、ゼロからパイピングを仕立てる技術は不可欠です。縫製のアトリエで実践されているパイピングコードの作り方と、美しい仕上がりを生むパイピングの縫い方手順を紐解きます。

まず基礎となるのがテープの裁断です。布目を必ず斜め45度に交差させたバイアステープを使用します。縦地や横地で裁断したテープを使用すると、カーブ部分で生地が突っ張って波打ち、製品が激しく歪む「パッカリング」と呼ばれる欠陥が発生するためです。

芯材には、太さ2mm〜5mm程度のアクリル製スピンドル紐やコットンコードが適しています。バイアステープの裏面中央にコードを置き、半分に折って包み込んだら、家庭用ミシンであれば「片押さえ」または「ファスナー押さえ」をセットし、コードのきわギリギリに荒い針目で捨てミシンをかけます。これが自作パイピングコードの完成形です。

続いて身頃へ取り付けるパイピングの縫い方手順は以下の4ステップで進行します。

ステップ1(配置と仮止め):表地の表面端とパイピングテープの断ち端を完全に揃え、コードの膨らみが身頃の内側を向くように配置します。クリップやまち針で細かく固定し、カーブ部分ではテープの縫い代側にハサミで深さ2〜3mmの刻み(ノッチ)を数ミリ間隔で入れ、生地の突っ張りを逃がします。

ステップ2(1次ステッチ):捨てミシンの針目よりわずかに内側、コードの膨らみを感じるギリギリの位置にガイドを合わせ、表地へ仮縫いします。

ステップ3(挟み込み本縫い):もう1枚の身頃(裏地または別パーツ)を中表に重ね合わせ、パイピングを完全にサンドイッチ状態にします。ステップ2で縫ったステッチラインの真上、あるいはさらに0.3mmほど内側を狙って本縫いを行います。このミリ単位の追い込みが、表に返した際に縫い代や余計な遊びを見せないプロの仕立てを生み出します。

ステップ4(アイロン割り):縫い終えたら縫い代を片側に倒し、アイロンの先端を使ってコードを潰さないよう慎重に熱を当てて形を整えます。この一手間を惜しまないことで、既製品と遜色のないシャープな玉縁が完成します。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。