かつては「男社会」のイメージが強かった消防界だが、その景色も変わりつつある。山口県内でも女性消防官の採用が増出しており、学校の訓練風景にも華やかさと、それ以上の緊張感が加わった。
体力面でのハンディキャップを補うため、女性隊員たちは技術と効率的な身体の使い方を徹底的に叩き込まれる。救急救命の現場や、避難所でのきめ細やかなケアなど、女性ならではの視点が活きる場面は非常に多い。「力仕事だけが消防ではない。市民の不安に寄り添い、安心感を与える存在になりたい」。そう語る女性学生の表情は、すでにプロの救急隊員そのものだった。