五木ひろしといえば、自己管理の鬼として知られる。毎朝のストレッチ、徹底した食事管理、そして何よりも喉への異常なまでのこだわり。彼に近い関係者は「彼は自分の身体の声を聴く天才」と評する。少しでも違和感があれば、すぐに休養と調整に入る徹底ぶりが、これまで大きな病気での長期離脱を防いできた。
年齢を重ねるごとに声帯は衰えるのが自然の摂理だ。しかし、彼は発声法を時代に合わせて微調整し、筋力を維持するためのトレーニングを欠かさない。私たちがステージで目にするのは、血の滲むような努力によって維持された「奇跡の70代」の姿なのだ。