多田さんが単なる「整形で有名になったインフルエンサー」と決定的に異なる理由は、テレビ史に残る泥臭い努力の軌跡を多くの視聴者が見届けたからです。その象徴が、番組内で敢行された高卒認定試験への挑戦でした。
当初、学歴を聞かれて「中卒」とあっけらかんと答えていた彼女に対し、マツコ・デラックスさんと村上信五さんがスタジオで見守る中、密着企画が始動しました。中学レベルの基礎英語や数学、歴史の教科書を広げ、慣れない机に向かって涙ぐみながらペンを走らせる姿は、それまでの「適当に生きる渋谷ギャル」というステレオタイプを粉々に打ち砕くものでした。
当時の放送を見た視聴者からは、ネット掲示板やSNS上で「チャラそうに見えて根性が半端じゃない」「多田さんの頑張りを見て自分も資格試験の勉強を始めた」といった激励の声が殺到しました。猛勉強の末、見事に全科目合格を果たした瞬間は、『月曜から夜ふかし』の歴史の中でも屈指の名シーンとして語り継がれています。
さらに彼女は、高認合格をトリマー専門学校への受験資格として活かし、自らの力で夢だったトリマー資格を勝ち取りました。容姿へのこだわりと同時に、「自力で生きていくためのスキル」を貪欲に獲得していったリアリズムこそが、彼女が今なお熱烈に応援され続ける最大の土台となっています。