インターネット上の掲示板やSNSでは、日本代表の躍進を称賛する声が溢れる一方で、時折このような声も見受けられます。
「バレーボールは結局、2メートル超が揃うフィジカルスポーツ。大舞台の最後は高さに屈するのではないか?」
「日本が勝てているのは相手のコンディションが整っていない時期だけで、五輪本番では勝てないのではないか?」
しかし、こうした見方は現在のバレーボールの進化を見落とした典型的な誤解と言わざるを得ません。
もちろん、バレーボールにおいて高さが重要な要素であることは事実です。しかし、現在の日本代表は「単なる身長」ではなく「最高到達点と空中での滞空時間、そしてスパイクの打出し角度」において世界トップクラスと競合しています。西田有志や宮浦健人といったオポジット陣の跳躍力とスイングスピードは、210cm級の巨漢ブロッカーの手を弾き飛ばすに十分な物理的破壊力を有しています。
さらに、ネット上の反応を精査すると、「日本はミスが少ないから勝てている」という解釈も散見されます。しかし実際のデータ検証では、日本は単に守備的にミスを減らしているのではなく、「サーブで強烈なリスクを冒し、相手の攻撃を単調にさせた上で、ブレイクを狙う超攻撃的な戦術」を採っています。受動的なバレーから能動的なアグレッシブ・バレーへの転換こそが、世界を震撼させている理由です。