SNSやYouTubeのコメント欄、オンライン掲示板に寄せられた膨大な「君はロックを聴かないネットの反応」を定性分析すると、リスナー層によって共感のポイントが明確に分かれている実態が浮き彫りになります。
リリース当時をリアルタイムで体験した20代後半〜30代のリスナーからは、「片思いしていた学生時代、好きな子にCDを貸そうとして躊躇した記憶が蘇る」「イントロのギターリフが鳴った瞬間に胸の奥がチクッとする」といった、実体験に基づいた甘酸っぱい回想が数多く寄せられています。自分自身の未熟な恋心と楽曲の主人公を重ね合わせる、極めてパーソナルな体験としての消費です。
一方で、2020年代半ば以降にストリーミングを通じてこの曲に出会った10代のZ世代・アルファ世代リスナーからは、異なるアングルでの支持が集まっています。デジタル化が極限まで進んだ現代において、「わざわざ音源を共有しようとする泥臭いコミュニケーション」そのものが、エモーショナルで新鮮な体験として受け止められているのです。「君はロックを聴かない現在の評価」が単なる懐メロに収束しない理由は、時代がどれほどデジタル化しても変わらない「人と繋がりたいという原初的な欲求」を鮮烈に描き出している点にあります。