Q1:ペット(特に犬や猫)がいる家庭で木の香りやアロマを取り入れても安全ですか?
A1:木材そのもの(内装材やウッドチップ)を用いた住環境であれば、犬や猫にとっても有害性は極めて低く、むしろ犬のストレス軽減やペット臭の消臭に優れた効果を発揮します。ただし、濃縮されたアロマ精油の使用には厳重な警戒が必要です。特に猫は肝臓のグルクロン酸抱合能(解毒代謝機能)が人間や犬と異なり欠損しているため、ピネンやリモネンなどのテルペン類精油を体内で分解できず、重篤な中毒症状を引き起こす危険性があります。猫を飼育している空間での高濃度アロマディフューザーの使用は避け、無垢材による自然放散に留めるのが鉄則です。
Q2:築数年が経ち、木の香りが薄れた無垢床の香りを手軽に復活させる方法はありますか?
A2:最も手軽で効果的な方法は、「40〜50℃のぬるま湯を使った固絞り雑巾がけ」です。温かい水分が木材表面の古い皮脂汚れを浮かせると同時に、一時的に木材の導管を開き、奥に閉じ込められていた香気成分を空気中へ引き出します。それでも物足りない場合は、家具の陰など目立たない箇所で、#400番程度のサンドペーパーを用いて木目に沿って極めて軽く表面を一皮研磨してください。新築時と全く同じフレッシュな香気層が即座に顔を出します。
Q3:ヒノキ風呂やスギ材の壁面は、湿気でカビが生えると香りが悪くなりませんか?
A3:適切な換気がなされない場合、木材の表面にカビが発生して香気成分の揮発を阻害し、カビ臭が勝ってしまう事態は起こり得ます。ヒノキやヒバは非常に強い抗カビ性(木材腐朽菌に対する耐性)を持っていますが、石鹸カスや皮脂が付着したまま多湿状態で放置されると、表面にクロカビ等が生育してしまいます。入浴後や使用後は冷水シャワーで石鹸カスを洗い流し、換気扇を最低でも2〜3時間回して「一度完全に表面を乾かすサイクル」を徹底することが、清々しい香りを半永久的に保つ秘訣です。