加藤茶の魅力は、静止画の美しさだけにとどまりません。本領を発揮したのがジャズドラマーとしての超絶技巧とグルーヴ感です。クレージーキャッツのハナ肇氏に師事し、若くして頭角を現した彼のドラムプレイは、プロミュージシャンからも絶賛される本物志向のものでした。
スティックを握り、リズムに身を委ねながらカメラを射抜く鋭い視線は、普段のギャグとのギャップも相まって圧倒的な色気を放っていました。俳優でありながら本格的な音楽活動で圧倒的な存在感を示す菅田将暉のアーティスト性と、加藤茶のドラマーとしてのバックボーンは深く重なり合い、表現者としての佇まいに共通の深みを与えています。