2021年春ドラマの名作と現在地|視聴率と配信実績で振り返る傑作選

2021年春ドラマの名作と現在地|視聴率と配信実績で振り返る傑作選

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世帯視聴率という単一の指標だけで2021年春ドラマを判断すると、本質的な作品価値を見誤る危険性があります。

その最たる例が『大豆田とわ子と三人の元夫』です。全話平均世帯視聴率は6.1%にとどまったものの、TVerや各種定額制動画配信サービスにおける再生回数は連日トップを独走。劇中で主人公・とわ子(松たか子)と元夫たち(岡田将生、角田晃広、松田龍平)が交わす軽妙かつ哀愁に満ちた会話劇、そしてSTUTSが手掛けた毎話異なるラッパーとのエンディング曲(主題歌「Presence」)は、音楽業界やカルチャー界隈をも巻き込む社会現象となりました。

また、テレビ東京系深夜ドラマ『珈琲いかがでしょう』(中村倫也主演)や、NHKよるドラ『きれいのくに』など、深夜帯・準主要枠にも挑戦的なテーマを扱った名作が集中。ネット上の数字やリアルタイムの視聴率にとらわれず、質の高い脚本や演出を追求した作品群が、配信を通じて長期的に視聴され続けるサイクルを確立したのがこの時期の特徴です。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。