1941年(昭和16年)5月7日生まれの萩本欽一は、80代半ばを迎えた現在も、その表現への情熱を衰えさせていません。近年は高齢に伴う体力面を考慮しつつも、単発のテレビ出演やラジオ、YouTube配信、さらには自身がライフワークとする小劇場でのコントライブなど、自らのペースで発信を続けています。
特に視聴者の胸を熱くさせたのが、日本テレビ系『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』での存在感です。一時は勇退を示唆する場面もありながら、相棒である香取慎吾との絶妙なコンビネーションと、一般参加者に対する温かくも鋭いツッコミは健在。報道関係者の取材によると、現場での欽ちゃんは「視聴者が一番素直に笑える間(ま)」を秒単位で演出家に指示するなど、現場監督としての鋭い観察眼を一切鈍らせていません。
テレビメディアの構造が大きく変化した令和の時代においても、萩本欽一が発する言葉には、計算された作為を超えた「人間そのものの愛おしさ」が宿っています。