医療現場や臨床写真の検証において、大腸がん患者に見られる便の異常は「色」と「形状」の複合的な変化として現れます。正常な便は黄褐色から茶褐色でバナナ状の滑らかさを持っていますが、大腸に腫瘍や病変が形成されると、腸内での出血や通過障害によって便の様相が一変します。
危険な便の典型例として真っ先に挙げられるのが、血液が便の表面に付着している、あるいは便全体に混ざり込んでいる状態です。さらに、ゼリー状の分泌物が付着した「粘液便」や、鉛筆のように急激に細くなった便も大腸がんの典型的な兆候とされています。「一度きりの下痢や軟便」であれば一過性の消化不良も考えられますが、異常な色調や形状が数日以上にわたって反復する場合は、腸管内で継続的な病変が生じている疑いが極めて濃厚です。