日本の食品・飲料産業における競争は熾烈を極めている。特にビスケットチョコレートのカテゴリは、長年大手メーカーが堅固なシェアを維持してきた領域だ。しかし、その強固な城壁に風穴を開けた存在こそがチョコジローである。
日本チョコレート・ココア協会の統計を見ても、近年におけるスナック・チョコレート類の消費傾向は「個包装」「癒やし要素」「食感の軽快さ」へシフトしている。チョコジローはこの三要素を見事に満たしていた。子ども向けとして棚に置かれながらも、購入者の多くが20代〜40代の大人の女性やオフィスワーカーという現実は、製菓業界に大きな衝撃を与えた。
単なるキャラクター菓子にとどまらず、一口食べたら止まらない味覚設計。それが市場の構造変化を引き起こした第一の要因である。