「古伊万里」と聞けば、緻密な染付や絢爛豪華な色絵を思い浮かべる人が多いだろう。しかし、2026年の工房を訪ねて驚かされるのは、その果敢な革新のスピリットだ。伝統的な技法を守りつつも、現代のライフスタイルに合わせたミニマルな幾何学模様や、アースカラーを取り入れた最新コレクションが続々と発表されている。
パリやニューヨークの有名インテリアブランドとのコラボレーションも加速中だ。海外のバイヤーは口々に語る。「伊万里の薄く硬質な白磁と、手仕事ならではの温もりは、量産品には絶対に真似できない」と。300年以上前の職人たちが海を渡らせた美意識が、装いを新たに再び世界のエリート層の食卓を彩り始めている。