なぜ突然、肌に膨疹が跳ね上がるのか。その背景には、皮膚にある肥満細胞から分泌される化学物質「ヒスタミン」が深く関わっている。ヒスタミンが周囲の微小血管を拡張させ、血液中の水分を皮膚へ漏れ出させることであの独特な膨らみが生まれる。同時に神経を刺激して激しいかゆみを引き起こす仕組みだ。
病態は大きく2つに分かれる。特定の食物や薬品、昆虫毒などが引き金となる「アレルギー性蕁麻疹」と、物理的刺激やストレスが絡む「非アレルギー性蕁麻疹」だ。アレルギー性の場合、原因物質を口にしたり接触したりしてから数分~2時間以内に急速に症状が進行するため、重症化のリスクに最大の警戒を払わなければならない。