興味深いことに、筋肉のつきやすさは骨格筋の構造だけで完結しない。2025年末から2026年にかけて急浮上したのが、腸内細菌叢(マイクロバイオーム)と筋タンパク質合成の密接な関連性、いわゆる「腸-筋肉軸(Gut-Muscle Axis)」の視点である。
高い筋肥大効率を示す被験者の腸内からは、短鎖脂肪酸(特に酪酸やプロピオン酸)を高濃度で生み出す菌株が圧倒的多数検出された。これらの短鎖脂肪酸は、血流に乗って骨格筋細胞のインスリン感受性を引き上げ、アミノ酸の取り込み速度を劇的に高める。いくらプロテインを摂取しても消化吸収と利用効率が伴わなければ意味をなさないが、彼らの体内ではプロテインが100%近く筋肉の材料へと変換されるバイパスが完成している。