火のないところに煙は立たない、という古くからの言葉がある。しかし、現代のアグリゲーションサイトや動画投稿プラットフォームにおいては、「火」がなくても人工的に「煙」を作り出すことが容易になってしまった。北村匠海にまつわる噂もまさにその典型例と言える。
事の発端を辿ると、特定の事件や捜査情報が警察当局から出たわけではなく、匿名掲示板やトレンドブログがアクセス数を稼ぐためにタイトルに刺激的なワードを散りばめたことが引き金となっている。インプレッションの獲得がそのまま収益に直結するWebメディアの構造が、無責任な言説を増殖させる土壌となっているのだ。