多くのファンが最も関心を寄せるのは、その圧巻の肉体を作り上げた具体的なメソッドだろう。現地トレーニングチームの証言によると、撮影前および撮影期間中に行われた筋力トレーニングは、部位別にターゲットを絞った超高強度の分割法(スプリットルーティン)が採用された。
とりわけ胸筋上部と三角筋後部、そして広背筋群の徹底的な破壊と修復が繰り返された。ベンチプレスや懸垂(チンニング)では単に重い重量を挙げるだけでなく、エキセントリック収縮(筋肉を伸ばしながら負荷をかける局面)に時間をかける手法を徹底。撮影現場の裏側でも、出番直前のパンプアップ用に特別設計されたトレーニング器具が持ち込まれ、カットがかかる直前まで追い込みが続けられていた。
肉体美のクオリティを決定づけたのは、妥協を許さないボディメイクの食事法だ。1日5回から6回に細かく分けたPFC(タンパク質・脂質・炭水化物)管理が徹底された。高タンパクな鶏胸肉や赤身牛フィレ肉、白身魚を中心に構成し、複合炭水化物であるオートミールやサツマイモをトレーニング前後の最適なタイミングで補給。体脂肪率をシングル桁まで絞り込みながら、筋肉のカットを極限まで浮き彫りにさせた。