相撲ファンとメディアが最も熱い視線を注いできたのが、元大関・朝乃山に対する高砂親方の接し方です。不祥事による6場所出場停止処分、三段目への陥落、そして幕内復帰後の度重なる怪我による休場など、朝乃山のキャリアは激動と試練の連続でした。そのすべての局面において、常に防波堤となり、再生への道筋を照らし続けたのが8代高砂親方でした。
朝赤龍 朝乃山 指導の最大の特徴は、過度な同情や感情的な叱責を徹底して排除した「伴走型アプローチ」にあります。稽古場を取材する相撲記者からは次のような証言が聞かれます。「親方は朝乃山が三段目に落ちた時も、幕内に返り咲いた時も、接する態度をミリ単位も変えなかった。土俵下から淡々と、しかし誰よりも鋭く足の運びと踏み込みの角度をチェックしていた。あの泰然自若とした態度が、失意の底にあった朝乃山にどれほどの精神的救いを与えたか計り知れない」。
SNSや相撲コミュニティ(Xや専門掲示板)でも、「高砂親方の指導方針は見ていて安心できる」「朝乃山が何度も怪我で倒れながら腐らないのは、親方への絶対的信頼があるからだ」といった好意的な意見が圧倒的多数を占めています。自らが現役時代に怪我に泣かされ、辛酸を舐めた経験があるからこそ、朝赤龍は弟子の痛みと焦燥感を骨の髄まで理解しています。無理な早期復帰を戒め、完全な身体作りを促すその姿勢は、短期的な戦果に囚われない本物の教育者としての風格を感じさせます。