ネット上のレシピ情報やまとめ記事には、事実と異なる誤認や極端な主張も散見されます。ここで代表的な2つの誤解を正しておきましょう。
1つ目は、「きのこについた白い粉はカビだから洗い流すべき」という誤解です。しいたけやまいたけの表面、あるいはパックの内側に白く細かな綿状のものが付着していることがありますが、これは有害なカビではなく、きのこ自身の一部である「気中菌糸(きちゅうきんし)」です。収穫後もきのこが呼吸・活動を続けている証拠であり、人体に無害で旨味も損なわれていません。水で必死に洗い落とす必要は一切ありません。
2つ目は、「生食できるきのこはないのか」という疑問です。日本で流通するきのこのうち、唯一新鮮なマッシュルームのみが生食可能です。しいたけやえのき、しめじなどは「シイタケ皮膚炎」を引き起こす物質や微量毒素(溶血性タンパク質など)を含むため、絶対に生や加熱不足で食べてはいけません。「洗わない=生で食べられる」という意味ではなく、洗わない代わりに「中心部までしっかり加熱調理する」ことが食中毒防止の絶対条件です。