関節痛に直面したとき、「温めるべきか冷やすべきか」で迷う方は少なくありません。判断基準となるのは、患部が「急性期」か「慢性期」かという病態のフェーズです。
関節が赤く腫れ上がり、触ると熱を持ってズキズキと激しく痛む「急性期」には、保冷剤をタオルで包んで1回10〜15分程度局所的にアイシング(冷やす)を行い、過剰な血流と炎症反応を鎮めるのが正解です。反対に、熱感はなく朝の手指のこわばりや鈍い痛みが主体の「慢性期」には、ぬるめのお湯で手浴を行ったり、手袋を着用して「温める」ケアを行うことで、周囲の腱や筋肉の緊張を緩めるのが効果的です。
さらに、日常の痛みを劇的に緩和し変形を食い止める必須テクニックが適切なテーピング方法です。伸縮性の低い医療用テープ(幅12〜15mm程度)を使用し、爪の生え際を避けて第1関節のシワの上を「少しゆとりを持たせて2〜3周巻く」だけで、関節の余計なブレや過伸展を防ぐことができます。強く締め付けすぎると血行不良を起こすため、指先がうっ血して紫色にならない適度なテンションを維持することが肝心です。