推しにアピールしたい一心で装飾を過剰にしてしまうと、会場入り口のセキュリティチェックで没収されたり、入場後にスタッフから注意を受けて使用禁止になったりするリスクがあります。STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ)をはじめとする主要な国内アイドル事務所やK-POP公演では、鑑賞環境の安全維持と後方座席の視界確保を目的として、明確なレギュレーションが設けられています。
まず厳守すべきはコンサートうちわ公式規定サイズです。公式グッズとして販売されているジャンボうちわの寸法である「縦28.5cm×横29.5cm、持ち手13.5cm」が業界標準となっており、この枠からはみ出す装飾(モール、立体パーツ、飛び出す文字など)は原則として違反対象となります。規定サイズを超えたうちわは周囲の観客の視界を遮るだけでなく、隣席との接触トラブルを招く直接的な原因になります。
素材面において最も厳格に取り締まられているのが、反射シートホログラム使用禁止ルールです。光を強く跳ね返すグリッターシート、ミラーシート、ホログラム素材は、ムービングライトや強烈なピンスポットを浴びた際、ステージ上のアーティストやバックダンサーの目に向かって強烈なハレーションを引き起こします。過去のタレント証言や舞台演出関係者の報告でも「客席からの反射光で一瞬視界が真っ白になり、フォーメーション移動の際に足元が見えなくなって危険を感じた」という事例が複数報告されています。暗転時やレーザー演出の妨げにもなるため、艶消しの蛍光カッティングシートやマット系画用紙を選択するのが現場のマナーであり鉄則です。