アメリカ映画の100年を超える歴史を振り返るとき、歴代ハリウッド人気女優一覧に名を残す名女優たちは、常にその時代の社会的女性像の変遷をスクリーンに投影してきました。1930年代から50年代のスタジオ黄金期において、キャサリン・ヘプバーンは知性と独立心を武器に通算4度という前人未到のアカデミー賞主演女優賞歴代受賞者記録を樹立。ベティ・デイヴィスが激しい気性を恐れずに人間の業を演じ切ったように、彼女たちは男性社会のスタジオシステムと熾烈な交渉を繰り広げながら自らの表現領域を切り拓いてきました。
1970年代のニューシネマ運動以降はメリル・ストリープが登場し、アカデミー賞ノミネート回数歴代最多(21回)という金字塔を打ち立てます。メリルが見せた徹底的な役作りとアクセントの再現力は、後続のアメリカ人女優たちに「技術としての演技」を決定づけました。90年代にはジュリア・ロバーツが『エリン・ブロコビッチ』で主演女優賞を獲得し、女性スターとして初めて男性トップスターと同等の2,000万ドルの出演料を勝ち取るなど、産業構造そのものを押し広げる闘いが繰り返されてきたのです。
このようにアメリカ人女優年代別まとめを辿ると、単なるルックスや演技力の優劣ではなく、巨大資本とどのように対峙し、自らのキャリアの決定権を守り抜いてきたかという力学の歴史であることが浮き彫りになります。