2024年にフジテレビの月9枠で放送されたドラマ『366日』と、赤楚衛二×上白石萌歌による映画版『366日』は、同じHYの主題歌をモチーフにしながらもまったく異なる独立したストーリーとして制作されています。
ドラマ版(広瀬アリス×眞栄田郷敦)は、高校時代に両想いでありながら想いを伝えられなかった二人が12年後に再会し交際を始めるものの、直後に男性側が予期せぬ事故で意識不明の重体(昏睡状態)に陥るというサスペンスフルな現代劇でした。病室で見守るヒロインと周囲の人々の人間ドラマが中心に描かれました。
一方の映画版は、沖縄の豊かな自然と東京の都会的な風景を対比させながら、高校時代の出会いから20年後の現在までを描くノスタルジックな純愛劇です。カセットテープやMD、手紙といった温かみのあるアナログなアイテムが物語の重要な鍵を握り、新城毅彦監督ならではの美しい映像美と叙情的な演出が際立っています。両作を見比べることで、同じ楽曲から広がる多彩な物語世界の深さを味わうことができます。