アクアリウム専門誌の臨床データや現場の飼育データによると、出目金の初期死亡原因の7割以上が「水質急変に伴う白点病」または「消化器不全による転覆病」に集中しています。異変を早期発見し、即座に対処するための具体的手順を整理します。
1. 白点病(寄生虫:ウオノカイセンチュウ)
【初期サイン】:ヒレや体表に粉を吹いたような直径0.5mm程度の白い斑点が出現。体を水槽の底や器具にこすりつけるように泳ぐ。
【治療プロトコル】:
- 水温をヒーターで半日かけて28℃〜30℃まで徐々に上昇させる(寄生虫のシスト化を阻害)。
- 水槽の水に飼育水10Lあたり50gの食塩(粗塩)を投入し、0.5%塩水浴を実施。
- 重症時は「メチレンブルー水溶液」または「アグテン」を規定量添加し、薬浴を行う(活性炭フィルターは薬効を吸着するため事前に取り外す)。
2. 転覆病(消化不良・浮袋障害)
【初期サイン】:お尻が浮き上がって前傾姿勢になる、水底から浮き上がれなくなる、泳ぎをやめるとひっくり返る。
【治療プロトコル】:
- 発見した当日から直ちに3〜5日間の完全絶食を行う。
- 水温を25℃前後に一定維持し、消化器官への温度ストレスを排除する。
- 消化を助けるため、クロレラ粒や茹でて細かくすりつぶしたほうれん草微量を極少量与えるか、純ココアを薄く溶いた「ココア浴」を実施して腸内の宿便排出を促す。