日米通算での200勝という偉業は、単に長い期間投げ続ければ達成できるものではない。近年、メジャーリーグベースボール(MLB)や日本野球機構(NPB)で導入されている超高度なトラッキングシステムのデータ分析によれば、大記録に迫る名投手たちに共通するのは「驚異的なピッチクオリティの維持率」だ。
年齢とともにストレートの平均球速がわずかに低下しても、球回転の軸や変化量の微妙な調整を行い、打者の手元でバットの芯を外す技術を研ぎ澄ませている。さらに、登板前後のコンディショニングデータやバイオメカニクス解析を取り入れ、肩肘にかかる負荷を最小限に抑えるフォームチェンジを繰り返してきた裏側がある。