長澤まさみの濡れ場や大胆演技を語る上で、決定打となったのが2020年公開の主演映画『MOTHER マザー』です。実際に起きた少年による祖父母殺害事件をベースにした本作で、彼女は子どもを支配し自堕落な生活を送る毒親・秋子を演じ切りました。
劇中では、男たちとの刹那的な関係を示す生々しいベッドシーンや、ミニスカートからのぞく素足、生活感と退廃的な色気が漂う肌の露出シーンが容赦なく描かれます。単なる美しい濡れ場ではなく、人間の業や弱さ、毒々しさを体現したその姿は、従来の「長澤まさみ像」を根底から覆すものでした。
この作品での妥協なき演技が高く評価され、彼女は第44回日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞を受賞。美しい体を安売りするのではなく、物語の必然性として肉体を投げ出す表現力は、映画関係者のみならず一般の映画ファンにも圧倒的な衝撃を与えました。