土曜夜8時、日本中の茶の間がテレビの前に釘付けになった時代があった。TBSテレビが誇る化物番組『8時だョ!全員集合』だ。毎週生放送で行われる過酷なステージの上で、あの「早口ことば」のコーナーは誕生した。
ホイッスルを口にくわえた「いかりや長介」がテンポよく笛を吹き、メンバーを指名する。加藤茶や志村けんがリズミカルにステップを踏みながら、「生麦生米生卵」や「東京特許許可局」といったフレーズをノリノリのビートに合わせて繰り出していく。失敗すれば容赦なくタライが落ち、成功すれば客席から大歓声が沸き起こった。あの観客を巻き込む熱量は、現代の巨大ライブイベントそのものだった。