「毛量が多くて重いから、美容室に行くたびに限界まですいて軽くしてほしい」というオーダーには注意が必要です。髪の毛をすく頻度を誤ると、かえって髪が広がり扱いづらくなる悪循環に陥ります。
セニングシザー(すきバサミ)で根元から中間をすきすぎると、内側に短い髪が大量に生み出されます。この短い毛が成長する過程で外側の長い髪を押し上げ、かえって頭全体が膨らむ原因になります。また、毛先が軽くなりすぎると毛束のまとまりが失われ、パサついて見えるリスクも跳ね上がります。毛量調整は毎回全体をすくのではなく、2回に1回は表面の重さを残して内側の不要なゾーンだけを間引くなど、間隔を空けたコントロールが求められます。
また、顔の印象の8割を決定づける前髪カットの頻度は、2週間から3週間が基本です。前髪は1cm伸びるだけで目元に重なり、表情全体の印象を暗く見せてしまいます。最近では多くのヘアサロンが「前髪カットのみ(500円〜1,500円程度・施術時間10分)」のメニューを常設しています。全体をカットする合間に前髪メンテナンスを挟むスタイルが定着しています。