SNSや健康相談プラットフォーム上では、「体力をつけるためにスタミナ料理を食べたら激痛に襲われた」「風邪の感覚でみかんやヨーグルトを食べたら下痢が止まらなくなった」という失敗談が後を絶ちません。ウイルス性胃腸炎で食べてはいけないものには、明確な病理学的理由が存在します。
特に危険視されるのが、脂肪分の高い食事(揚げ物、ラーメン、脂身の多い肉)です。脂肪の消化には胃液や胆汁、膵液が大量に必要となり、炎症を起こしている胃腸に甚大な負担を強いるため、強い腹痛や水様便を再燃させます。また、胃腸炎の回復期における刺激物NGの理由として、カフェインやカプサイシン、柑橘類に含まれるクエン酸が荒れた粘膜を直接攻撃し、粘膜の修復プロセスを阻害してしまう点が挙げられます。
さらに、乳製品(牛乳、チーズ、生クリーム)にも厳重な警戒が必要です。感染性胃腸炎の後は、乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)の活性が一時的に著しく低下する「二次性乳糖不耐症」に陥りやすく、普段はお腹を壊さない人でも激しい下痢を引き起こします。特にノロウイルス感染時の食事注意点として、自己判断で整腸作用を期待してヨーグルトを多量摂取するのは逆効果となるケースが多いため控えてください。