「水が溜まる」と例えられる症状の真相は、医学界で「EVALI(電子タバコ関連肺損傷)」や「脂質性肺炎」と呼ばれる深刻な炎症反応だ。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)をはじめとする研究機関の分析によると、特定のリキッドに含まれる添加物、特に酢酸ビタミンEなどが加熱されて肺の最奥部にある肺胞に届くことで、激しい免疫反応が引き起こされる。
炎症を起こした肺胞からは血漿成分などの組織液が滲み出し、結果として肺組織が水分で満たされる「急性肺水腫」に酷似した状態に陥る。これこそが、患者が「肺に水がたまっているような苦しさ」を感じる正体だ。レントゲン画像上では肺全体が白く濁り、まるで水に溺れているかのような像が観察される。