水道橋の酒場カルチャーを語る上で、格闘技の聖地・後楽園ホールと昭和レトロな大衆酒場の存在を外すことはできない。「酒場放浪記」でおなじみの酒場詩人・吉田類氏が愛したような古き良き名店が、この街にはいまも色濃く残っている。
ボクシングやプロレスの熱戦が繰り広げられた後、後楽園ホールから吐き出された観客たちが大衆酒場に集い、パイプ椅子に腰掛けて熱っぽく試合を振り返る。赤提灯の明かりに照らされた店内には、焼きとんの香ばしい煙と人情味あふれる活気が満ちており、これぞ水道橋という独特なノスタルジーを体感できる。