続編として描かれた『ウヒョッ!東京都北区赤羽』では、一度解体されかけた赤羽の神話がさらに深い深度へと掘り下げられた。前作の成功に甘んじることなく、街の変化や自身の環境の変化をも冷徹に観察し、自己言及的なギャグへと昇華させる姿勢に、彼の表現者としての凄みが宿る。
顔を隠し、声を潜め、街の暗がりから人間を観察し続ける立ち居振る舞いこそが、清野とおるという作家の本質にほかならない。マスクという物理的な遮断物は、世間に対する単なる防壁ではなく、怪異なる現実をクリアに描き出すためのレンズとして機能しているのだ。 (出典: 清野 とおる マスク なし(Yahoo!ニュース))
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