西城秀樹、郷ひろみと共に昭和のエンターテインメント界を牽引した「新御三家」。その一角を担った野口五郎の息子という立場は、途方もない期待とプレッシャーを伴う。しかし侑杜氏は、歌謡曲の黄金時代を築いた父へのリスペクトを抱きつつも、自らの軸足を現代の音楽産業にしっかりと据えている。
安易に親の名前を使ってテレビのバラエティ番組へ進出するような道は選ばない。クラシックからポップス、さらには最新のトラックメイキングまでを網羅するハイブリッドな音楽家としての道を、一歩一歩着実に歩んでいる。この愚直なまでの職人気質こそが、安易な2世タレントとは一線を画す彼の最大の魅力だ。