この楽曲は偶然の産物ではない。沖縄の伝統芸能に新たな息吹を吹き込んだ「現代版組踊」の創始者である演出家・平田大一の燃えるような詩作と、ロックとポップスを自在に操る音楽家・イクマあきらの感性が衝突して誕生した。平田が書き殴った熱狂的な言葉の群れに、イクマが躍動するリズムと哀愁漂うメロディを融合させた瞬間、まったく新しい音楽の地平が開かれた。
伝統と革新の融合。言葉にするのは容易だが、実践には血のにじむような試行錯誤があった。民族音楽特有のこぶしを活かしつつ、最新鋭のダンスビートを打ち込む。伝統をただ保存するのではなく、いまを生きる若者たちの身体を跳ねさせる生きたビートへ昇華させたことこそ、このコンビが成し遂げた最大の功績である。