内視鏡検査に対する最大のハードルである「苦しさ」「嘔吐反射(オエッとなる感覚)」を軽減するため、現在は静脈内鎮静法(鎮静剤・麻酔)を希望する受診者が急増しています。
鎮静剤を使用した場合の費用は、保険適用であれば薬剤料や生体モニター監視料を含めて3割負担で約1,000円〜2,500円前後の追加にとどまります。ごくわずかな追加費用で、ほぼ眠っている間に苦痛なく検査を終えられるため、費用対効果の観点から選択する受診者が大半を占めています。
また、胃カメラにおける「経鼻内視鏡(鼻から)」と「経口内視鏡(口から)」の料金差について疑問を持つ声が多く聞かれますが、保険診療における基本検査料自体は同額です。ただし、鼻からの検査では鼻腔麻酔用の局所麻酔薬や血管収縮薬が使用され、口からの検査では喉の局所麻酔スプレーが使用されるといった薬剤の違いにより、数十円から数百円程度のわずかな差が生じる程度です。
したがって、「鼻から受けるか、鎮静剤を使って口から受けるか」の選択は、費用の差ではなく、検査後の車の運転可否(鎮静剤使用時は当日の運転禁止)や個人の鼻腔の狭さなど、ライフスタイルと身体特性を基準に決めるのが賢明です。