南房総エリアに数ある温泉旅館の中で、なぜ「海の湯宿 花しぶき」がこれほど強固なブランド力を誇るのでしょうか。その根底には、運営元である株式会社こがね(花しぶきリゾート&カンパニー)が築き上げた、独自の仕入れ体制と徹底したおもてなしの思想が存在します。
館山市塩見に本社を構える同社は、定置網の買参権を持ち、地元漁協と直結した調達ルートを構築しています。「チームたてやま」と呼ばれる専属スタッフが毎朝市場へ出向き、その日の朝に水揚げされたばかりの地魚や契約農家の朝採れ野菜を厳選。仲介業者を介さないダイレクトな仕入れが、他館では真似のできない圧倒的な鮮度とコストパフォーマンスを支えています。
また、同グループはリゾートスタイルの大型姉妹館「千里の風」なども手掛けていますが、「花しぶき」はあえて全17室という小規模なサイズ感を維持しています。大型ホテルにはないきめ細やかな接客、海と一体になるような静けさ、そして料理人の技が隅々まで行き届く規模感こそが、目の肥えた大人のリピーターを惹きつける最大の要因となっています。