長年シリーズを追ってきたファンに最も強烈な衝撃を与えたのは、2017年公開の『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』およびその後のテレビシリーズで明かされた未来の設定でした。本編から約30年が経過した世界において、木霊文花は主人公・天野景太(ケータ)と正式に結婚。本名が「天野文花」へと変わり、長女・天野ナツメと長男・天野ケースケという二人の子どもを育てる母親として登場したのです。
小学生時代のケータといえば、フミちゃんに話しかけるだけで赤面し、ウィスパーやジバニャンにからかわれる「ごく普通の冴えない少年」でした。一方のフミちゃんは容姿端麗、成績優秀、誰に対しても分け隔てなく接する学園のアイドル的存在です。公式発表資料や当時の劇場版パンフレットによって二人の婚姻関係が確定した瞬間、SNSやネット掲示板では「ケータが人生最大の勝ち組になった」「まさか公式がこのカップリングを成立させるとは」と驚愕と歓喜の声が入り乱れ、トレンドを席巻する事態となりました。
大人になったフミちゃんは、肩口まで伸びた髪を緩やかにまとめ、落ち着きのある優しい大人の女性へと成長しています。かつての快活な少女の面影を残しつつも、家庭を包み込む柔らかな母性を漂わせるそのビジュアルは、かつてリアルタイムで作品を観ていた世代にとっても深い感慨を呼び起こすものとなりました。ナツメの芯の強さとケースケの少し臆病ながら心優しい一面は、紛れもなく母・文花と父・景太の双方から受け継がれた血統であることを物語っています。