妊娠初期のお腹のチクチク痛はなぜ?流産や着床痛との違い・受診サイン

妊娠初期のお腹のチクチク痛はなぜ?流産や着床痛との違い・受診サイン

妊娠初期のお腹のチクチク痛はなぜ?流産や着床痛との違い・受診サインについての疑問解決ガイドをお届けします。

「下腹部の中央ではなく、右側だけが引っ張られるように痛い」「左の足の付け根付近に電撃のようなチクチクが走る」といった左右非対称の疼痛訴えも極めて高頻度で見られます。この妊娠初期 下腹部痛 右側 左側の真相を探ると、解剖学的な特異性が浮かび上がります。

左右いずれかに局在する痛みの筆頭原因は、妊娠初期 円靭帯痛 症状と対処法として知られる靭帯の緊張です。円靭帯(ラウンド・リガメント)は、子宮上部から骨盤を通り左右の鼠径部(太ももの付け根)へと伸びて子宮を正しい位置に吊り下げているロープのような索状組織です。子宮が大きくなるにつれてこのロープがピンと限界まで張り詰め、急に立ち上がったり、寝返りを打ったり、咳やくしゃみをした瞬間に「ピキッ」「ズキッ」と鋭い痛みが走ります。右側・左側のどちらか一方に偏って負荷がかかることが多く、痛む側の膝を軽く曲げて腹壁の緊張を緩めたり、クッションを抱えて横になることで速やかに軽減します。

さらに、排卵側の卵巣に形成される「妊娠黄体(ルテイン嚢胞)」の影響も無視できません。妊娠を維持するためにホルモンを産生し続ける黄体が一時的に数センチ程度腫大することがあり、排卵が起きた側の卵巣周辺(右または左の下腹部奥)にチクチクとした違和感や張りをもたらします。これは妊娠10〜12週頃に胎盤が完成すると自然退縮するため、基本的には経過観察で問題ありません。

ただし、左側であれば前述の通り下行結腸〜S状結腸の便秘によるガス圧迫が多発する一方、「右下腹部の激痛」には急性虫垂炎の合併という盲点が潜んでいます。また、次項で詳述する異所性妊娠の好発部位も卵管であるため、片側のみに持続する強い局所痛には常に警戒の目を向けておく必要があります。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。