なぜニューヨーク グリルのランチは、数多ある東京の高級ホテルダイニングの中で「絶対王者」として選ばれ続けるのでしょうか。その決定的な理由は、料理のクオリティもさることながら、緻密に計算された「空間転換のストーリーテリング」にあります。
第一の魅力は、妥協を一切排した前菜ビュッフェボードの完成度です。一般的なホテルビュッフェに見られるような大量生産感は皆無であり、色彩豊かな旬の有機野菜のロースト、職人仕込みのシャルキュトリー、魚介のマリネ、パルミジャーノ・レッジャーノをふんだんに削り落とすシーザーサラダなどが、まるでアートギャラリーのように美しくディスプレイされています。一皿一皿が単品のアペタイザーとして成立するクオリティを誇り、これらを取り分ける時間そのものが特別な高揚感を生み出します。
そして、ゲストを最も魅了するのが、メインディッシュを食べ終えた後の「ニューヨーク バー」への席移動システムです。食事を終えると、スタッフの案内によって隣接するバーラウンジへと移動します。昼下がりの自然光が陰影を描く重厚な空間で、専属パティシエが腕を振るう季節のタルト、濃厚なニューヨークチーズケーキ、ソルベなどのデザートビュッフェを、淹れたてのコーヒーや紅茶とともに時間制限を気にせず心ゆくまで堪能できるのです。
「活気あふれるグリルダイニング」から「大人の静寂が漂うスカイバー」へ。一席で二度異なる世界観を味わえるこの舞台装置こそが、他のレストランでは決して再現できない決定的な付加価値となっています。