2010年代前半のボカロ黎明期・発展期において、くるりんご氏が放った存在感は特異でした。『ジェシカ』『深海シティアンダーグラウンド』『モルモットと心地よい青』『泥棒と警備員』『メアリーと遊園地』など、手がけた楽曲は軒並み数十万〜数百万再生を記録し、独自の中毒性を持つベースラインと文学的な歌詞で熱狂的なファン層を獲得していました。
現在、作者本人のアカウント方針により一部のオリジナル動画は公式上で直接閲覧が困難な状況にありますが、ファンの間では「色褪せない神曲」として語り継がれています。特にYouTubeやTikTok、各種音声配信プラットフォームでは、歌い手や配信者による「歌ってみた」音源やコラボ合唱動画が定期的に投稿され、新規の若いリスナーを惹きつけ続けています。
SNSやネット掲示板の検証データを追うと、リスナーからは「複数人で演じ分けるアテレコ劇としての完成度が高すぎる」「テンポが速いのに歌詞の1音1音に毒が詰まっている」「一度聴くと頭から離れないスウィング感」といった評価が2026年時点でも頻繁に寄せられています。単なる懐古趣味にとどまらず、歌唱難度の高さとドラマ性の深さから、表現力を試す「課題曲」としてクリエイターたちに選ばれ続けていることが分かります。